ビーグレン アンプルール併用でハイドロキノン トレチノイン併用に近づける?

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ビーグレンとアンプルールは、共に美白成分であるハイドロキノンを配合した化粧品が有名ですよね。

この2つを併用したら効果がもっと高くなるのでは?

そんな疑問を持った人も多いと思います。

私もその一人です。この問題の虜(とりこ)になった私は、「ベストな組み合わせはどれだ?」と暇さえあれば考えるようになりました。

そして、ある日のこと。

「これはひょっとしてスゴイ組み合わせなのでは?」というものを見つけてしまいました!

ビーグレンにQuSomeレチノAという美容液があるのですが、これとハイドロキノンの組み合わせは、病院やクリニックでやっているある美容療法にとても似ているのです(注:似ているだけで同じではありません!)。

途中にこんな話題も含めつつ、ここではビーグレンとアンプルールの併用問題について考えてみましょう。

取り上げる主なテーマはこんな感じです。

ビーグレン アンプルール併用のポイント

ビーグレンとアンプルールの併用を考えている人のお目当ては、ハイドロキノンではないでしょうか?

  • ビーグレン「QuSomeホワイトクリーム1.9」(濃度1.9%)
  • アンプルール「コンセントレートHQ110」(濃度2.5%)

というように、どちらにもハイドロキノン入りの人気化粧品があります。

さすがにいないとは思いますが、QuSomeホワイトクリーム1.9とコンセントレートHQ110の併用だけは、とりあえず無しです。

これだと主成分のハイドロキノンがかぶっています。同じ成分を別々の化粧品で肌に与えるのって意味がないですよね。お金がもったいないです。

それに、ハイドロキノンは美白効果も高い反面、肌への刺激も強いので、この2つを併用することで肌への刺激が倍増してしまう心配もあります。

ハイドロキノン入り化粧品に関しては、QuSomeホワイトクリーム1.9もしくはコンセントレートHQ110のどちらか一方、好きな方を選ぶようにしましょう。

ビーグレンとアンプルールを併用するなら、成分が被らないものがいいです。

ビーグレンに不足しているものをアンプルールから補う、または、アンプルールに不足しているものをビーグレンから補う。この発想が重要だと思います。

さらに、補うアイテムは、人気商品だったり注目商品だったりする方がいいです。なぜなら、人気もなく、注目もされていない商品を補うくらいなら、ビーグレンやアンプルール以外のメーカーの商品を補った方がましだからです。

おすすめの組み合わせの具体例については後ほど取り上げますが、まずはひとつ、「この組み合わせはインパクト大きいよ!」「なんだか意味深な組み合わせだな!」という例を見てみましょう。

ビーグレンのQuSomeレチノAにはレチノール(ビタミンA)という成分が配合されています。これは、アンプルールのラインナップにはない成分です。

もし、濃度の高いアンプルールのハイドロキノンと、ビーグレンのレチノールを同時の使うとどうなるでしょうか?

その答えは、続きを読んでいただくことで明らかになるでしょう。

ハイドロキノンとトレチノインの併用のやり方

そもそもハイドロキノンとトレチノインを同時に使うというやり方は、医療機関で処方される塗り薬を用いた治療法になります。

手順としては、通常のスキンケアと組みわせる感じです。

  1. いつも通りクレンジング・洗顔を行います。
  2. 化粧水を使用します。
  3. 綿棒を使ってトレチノインを患部に塗ります。
  4. トレチノインが乾くまで2~3分待ちます。
  5. ハイドロキノンをトレチノインよりもやや広い範囲に塗ります。
  6. 乳液や保湿クリームで保湿します。
  7. しっかり日焼け止めを塗り、紫外線対策をします。

と、このような流れになります。

ハイドロキノンとトレチノインの美白効果とは

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれるほどの美白成分なので、肌を白くするのは分かりますが、トレチノインが美白に役立つ理由はピンときませんよね。

トレチノインはビタミンA(レチノール)誘導体とも呼ばれ、ビタミンAの50~100倍の生理活性を持っているそうです。具体的には、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のスピードを早め、角質をはがす働きがあります。

また、肌の弾力を支えるコラーゲンの分泌を高める働きもあります。この、ターンオーバーを促し、コラーゲンの生成をサポートする働きのために、トレチノインはシワ対策に有効な成分でもあります。

単体ではシワ対策に使われることが多いトレチノインですが、美白にも役立ちます。ターンオーバーが早まれば、当然、シミの元であるメラニン色素の排出も早まるからです。

ハイドロキノンとトレチノインを組み合わせた治療がどのようなものかというと、トレチノインでターンオーバーを促し、そこにすかさずハイドロキノンを投入して強力に美白する、そんなイメージでしょうか。

メラニン色素を生み出すメラノサイトの働きをハイドロキノンが抑え、トレチノインが表皮深くのメラニン色素を排出することで、シミが薄くなる仕組みです。

東大式トレチノイン療法とは

東大式トレチノイン療法は、その名の通り、東京大学で実施されているシミ対策のための治療法。トレチノンとハイドロキノンを併用します。シミ以外では肝斑、乳輪の美白、色素沈着にも用いられます。

治療は、前半後半に分かれており、前半の2~6週間は肌の漂白期間です。この間にハイドロキノンがメラニンの生成を抑え、トレチノインがメラニンをどんどん排出していくので、表皮はメラニンをあまり含まない、きれいな皮膚に置き換わっていきます。

後半は炎症を抑える期間で、2~6週間をこれに費やします。とくに治療開始時には肌が剥がれ落ち、赤みが出ますが、シミも薄くなっていきます。

東大式トレチノイン療法では、トレチノインの前に高濃度ビタミンCも併せて使用します。つまり、高濃度ビタミンC、トレチノイン、ハイドロキノンの3つを組み合わせる形です。

ハイドロキノンとトレチノインの副作用

トレチノインによるターンオーバーを促す働きによって、皮膚がぽろぽろと剥がれ、赤くなってきます。そして、顔を洗うときに少しヒリヒリすることがあります。ここまでは、想定されている正常な反応です。

しかし、痛みが強すぎる、皮膚に血がにじむ、赤くなりすぎる、などの副作用が出る場合は医師の判断によって治療を中断することがあります。自己判断で治療を中断すると色素沈着が起きることがあるそうなので、注意が必要です。

ハイドロキノンとレチノールを併用したらどうなる?

トレチノインはビタミンA(レチノール)誘導体のことです。

トレチノインと同じというわけではありませんが、レチノールに関しては、いくつもの化粧品に配合されています。

ビーグレンのQuSomeレチノAもそのひとつです。これをハイドロキノンと併用するとどうなるでしょうか?

もうお気づきのことと思いますが、ハイドロキノン・トレチノイン併用療法や東大式トレチノイン療法ととても良く似たスキンケアになるのです。

そこで、野心的な私は考えました。

アンプルールの濃度の高いハイドロキノンと、レチノールを配合したビーグレンのQuSomeレチノA、さらに高濃度ビタミンCを併用したら美白効果が高まるのでは?

もちろん東大式トレチノイン療法と同じようにとは言わないまでも、ちょっとした上乗せ効果くらいはあっても不思議はありません。

私と同じようなことを考えた人は世の中には沢山いるはずです。

ネットで色々調べていると、こんな記述がありました。

トレチノインは、米国ではシワ、ニキビの治療薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚若返りの塗り薬として、使用されています。

現在、多くの化粧品会社からシワに効果があるとしてレチノールクリームが、市販されていますが、レチノイン酸の100分の1の生理作用しかありません。
(『山本耳鼻咽喉科・形成外科』HPより引用)

このように、医療用に比べると、化粧品に配合されているレチノールは働きが非常に弱いとのことです。

これでは、たとえQuSomeレチノAとハイドロキノン、高濃度ビタミンCを組み合わせたとしても、東大式トレチノイン療法に準ずる効果は期待できそうにありませんね。

QuSomeレチノAを併用する意味

結論としては、たとえQuSomeレチノAとハイドロキノンを併用したとしても、医療機関で行われている治療のような美白効果は得られません。

にもかかわらず、私はハイドロキノンとQuSomeレチノAを併用するというアイデアが気に入っています。

  • アンプルール「コンセントレートHQ110」(ハイドロキノン)
  • ビーグレン「QuSomeレチノA」(レチノール)

この2つを併用した場合、表向きは、ハイドロキノンによる美白ケアと、レチノールによる肌のハリ不足、小ジワ対策を同時に行っている、にすぎないでしょう。

美白ケアと肌のハリ不足・小ジワ対策は別々のものであり、相乗効果などはありません。

しかし、心の中ではこんなことも考えています。

「私、ハイドロキノン・トレチノインの併用とすごく似たことをしちゃってる!」

もちろん似ているというだけで、効果があるわけではありません。実際、医療で使うトレチノインは肌が赤くなり、ポロポロと剥がれてくるほどの強力なターンオーバーです。一方、化粧品に含まれるレチノールの働きはずっと穏やかなものです。

穏やかだから効果が出ないということなのですが、果たしてゼロと言い切れるのか。医療レベルの何百分の1、何千分の1かも知れないけれど、微細なレベルでは何かが起きている、ということはないの? たとえそれが肌の変化を実感できるほどに大きくはなかったとしても。

化粧品に含まれるレチノールにもターンオーバーを促す働きが多少なりともあるのなら、やはりメラニンの排出にだって少なからず貢献する気がするのです。

「レチノールに美白効果は無い」。これが正しい見解。でもね。ひょっとしたら、ちょっとは意味あるんじゃないの?と期待しながら使うのは、私の勝手よね?

表向きは、肌のハリ不足・小ジワ対策なんだけど、心の中では「あわよくば…」という気持ちで。

ところで、市販の化粧品を使い、レチノール、ハイドロキノンを組み合わせたスキンケアを行うことは安全なのでしょうか?

断定はできませんが、化粧品の場合は、医療用のトレチノインに比べレチノールの働きが弱いために、医療の場合のような強い反応は出ないと思われます。

そうはいっても、レチノールやハイドロキノンを使うのなら、用心するに越したことはありません。

レチノールにしてもハイドロキノンにしても、メーカーが定める使用上の注意を守ることが大切です。その中には、紫外線対策に関する注意事項が含まれていることでしょう。

ハイドロキノンを塗った状態で紫外線に当たるとシミが濃くなることもあると言われています。

レチノールはターンオーバーを促す働きがあるので、まだ未熟な新しい細胞が皮膚表面まで出てきて、紫外線に対して無防備な状態になりがち。紫外線対策はいつも以上に徹底するようにしましょう。

 

 

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